実はスゴかった!?週末は行基さん大感謝祭へ行こう!

奈良公園

こんにちは、こまです。

みなさん、行基さんのことはご存知ですよね?え?忘れた?

中学生の歴史の教科書を開くと、だいぶ序盤に載っていて、名前は覚えているけれど何をした人だっけなー?という方もおられるのではないでしょうか。

今回は、11/14日(日)に春日大社境内(飛火野)・東大寺総合文化センターにて行われる、『行基さん大感謝祭』と、行基さんの紹介をします!

これを読んだ後、きっとあなたも行基さんに会いたくなる!

行基さんって何をした人?

奈良公園観光をしたことがある方にはおなじみ。近鉄奈良駅3番出口の自動扉を出ると、真っ先にお迎えしてくれるのが、かの「行基さん」の噴水です。

668年生まれ、飛鳥時代から奈良時代にかけて大活躍した方です。現在の大阪府堺市のあたりで生まれた行基さんは、15歳で出家し、24歳の時には明日香村にある飛鳥寺で修行をしました。

彼は時代の最先端をゆく人物で、そのアヴァンギャルドな人生は、常に波乱万丈だったようです。

奈良時代の仏教は、朝鮮半島より伝来して間もなく、経典の解読も追いついていませんでした。なので外来の神として祟らないように祀られていました。

なので、お寺の中にいる仏さまも、お寺の中から国を守ってくれるもの。お坊さんは仏が祟らないように祈り仕える者。といったニュアンスで信仰されていたんです。

そんな時代に行基さんは、畿内のいろいろなところに出歩き、人々に仏教について布教していたんですから、異端者呼ばわり。あっという間に政府のお尋ね者のような存在になってしまいました。

その布教活動に赴いた土地で、見た光景は・・・

最近は、河川氾濫による被害の甚大化が大きな問題となっていますよね。

実は、飛鳥・奈良時代の人々も同じように、河川の氾濫に悩まされてきました。

古地図などを見たらよくわかるのですが、畿内は大和川や淀川などの河川はうねうねと曲がりくねっていたため氾濫が多く、また土地によってはバランスよく水が行き届かない地域も多くありました。

土地を安定して耕せないということは、安定してご飯にありつけないということ。死活問題ですよね。

だから村々には争いがあったり、貧しさによって病になってしまう人もたくさんおり、人々の暮らしは苦しいものでした。

そこで行基さんは思いつきます。

そうだ!ため池を作ったり、河川を整備すればいいじゃないか!!

ついにプロデュースBy行基さんと民衆による、土木工事プロジェクトが始まったわけです。

奈良時代の人ですよ?氾濫する川の流れを人力でなんとか変えようと考えるだなんて・・・ほんと、当時は人力ですからね^^;

またその当時制定された、新しく開墾した土地は三世代の私有を許すという「三世一身の法」も、民衆のやる気を後押ししました。

布教活動や、具体的な方法で問題を解決する行基さんは、民衆の信頼を集め・・・

日本最古のダム・狭山池をはじめ、橋を架けたり道路整備をしたりと、今で言うインフラ事業を次々と展開していきました。

そして異例のV字大逆転。大仏建立プロジェクトに大抜擢される!!

聖武天皇の御世は、飢饉や疫病のたえない絶望的な時代だったといいます。

そこで、大きな盧舎那仏を建立することで、国家太平を祈願しようと大仏建立計画が始まりました。

しかし、なにせ大きな大仏。資金、技術や知識、人員不足で作業は難航していました。

そこで、かつて怪しい小僧だなんだとバッシングされ続けた行基さんの実績が評価され、この国家をあげての一大プロジェクトを任されます。(天皇の勅願寺ですからね)

行基さんは、全国を行脚して資金を集めたり、設計や人員の指導をしたりと大活躍。

そしてついに日本で初めて、最高位である大僧正に任命されました。

しかし、大仏開眼の儀を見届けることはなく、749年に82歳で亡くなります。

行基さん大感謝祭へ行こう!!

行基さん大感謝祭では、行基さんの生きた時代の歴史を楽しく学べます。また、宮大工体験や鋳造体験などもあり、普段は触れることのできない技術を間近で体験することができます。

コロナ禍や未曾有の災害が相次ぐ現代社会。

行基さんから学べることは、まだまだたくさんありそうです。

小咄

そういえば、近鉄奈良駅の噴水行基さん。東大寺の方角を向いて手を合わせているんだとか。

現代の感覚で大仏を作ったら、あべのハルカスサイズになるのかしら・・・

問題に向き合い、具体的な解決策をもって強いリーダーシップを取るって・・・本当にすごい人ですよね。そしてそれは、現代でも必要なスキルでもあります。

人には得手不得手もありますが、本当に正しいかどうかを見極め選択したり、自分にできることを精一杯やることの大切さを考えさせられます。

週末はぜひ、奈良公園へ!!

アクセス

  • ①JR奈良駅・近鉄奈良駅から市内循環バス「東大寺大仏殿・春日大社前」下車徒歩5分
  • ②近鉄奈良駅から、ぐるっとバス(大宮通ルート・奈良公園ルート)「大仏殿前駐車場」下車すぐ
  • ③近鉄奈良駅から徒歩約20分徒歩

春・秋の観光シーズンの土日祝には観光無料駐車場があります。
駐車場からは「ぐるっとバス(運賃100円)」が便利です。
●ぐるっとバスの詳細はhttp://www.nara-access-navi.com/

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